文字・言語

「ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―」御礼

「ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―」レポートにも書きましたが、花園大学でこれだけの豪華メンバーの方々(私を除く)にしゃべって頂くことができ、ありがたく思っています。私の発表は、最近マイブームの「笑い男事件」*1のDVDを一部流したりし…

ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―

すでにあちこちで告知されていますが、以下のイベントを花園大学で行います。 「ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―」のご案内 よろしくご参集下さい。私もしゃべります。今回のイベントは、私が新常用漢字のイベント? - もろ式: 読書日記で書いた…

文字はこうして生まれた

昨日届いたのでまだ読んでないが、とりあえずご紹介。 文字はこうして生まれた作者: デニスシュマント=ベッセラ,Denise Schmandt‐Besserat,小口好昭,中田一郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/05/28メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブロ…

ユリイカ 2008年6月号

『ユリイカ』2008年6月号に、拙論「一般キャラクター論のために 『テヅカ・イズ・デッド』 再考」が載りますた。ユリイカ2008年6月号 特集=マンガ批評の新展開作者: 荒川 弘出版社/メーカー: 青土社発売日: 2008/05/26メディア: ムック購入: 4人 クリック: 4…

神経文字学

神経文字学―読み書きの神経科学作者: 岩田誠,河村満出版社/メーカー: 医学書院発売日: 2007/10メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見るまだ読みかけだが、なかなかおもしろい本である。脳科学から見た文字(特に書字障害)に関する研究をまとめた…

新常用漢字のイベント?

私のブログを読んでくださっているみなさんに質問。(やまももさんがコメントしてくださってますが)新常用漢字について議論するようなイベント(シンポジウムとか)を、緊急企画!ということで夏休み前にでも(たとえばJAET主催で)やったりしたら、楽しい…

異名分類抄

曽根誠一先生からご恵贈頂きました。ありがとうございます。 花園大学 入江昌喜研究会 編『異名分類抄(翻刻)』(花園大学曽根研究室、2007年12月) 江戸後期の大坂の町人学者である入江昌喜(1722〜1800)が、和歌や俳諧に用いる雅語を中心に語彙の異名を…

触文化がひらくフリーバリア社会

花園大学人権教育研究センターが出している花園大学人権論集15『個の自立と他者への眼差し』に収録された広瀬浩二郎氏の講演録「触文化がひらくフリーバリア社会 ―障害を“いやす優しさ”から“いかす強さ”へ」が、なかなかおもしろかった。個の自立と他者への…

鬱胸しい

橋本行洋先生よりご恵贈頂きました。ありがとうございます。 橋本行洋「書記言語における新語の成立 ―「鬱胸」の場合―」(『国文学』第92号、関西大学国文学会、2008年3月1日) タイトルにあるのは「うっとうしい」の「鬱陶」ではなく「鬱胸(うっきょう)」…

ニコニコ動画のコメントはふりがな文化?

今日、Glyph-on!というソフトウェアを開発しているハイパーワークスの阪田さんとお話をする機会があった。私が少し関わっているCHISEとかGlyphWikiなんかに興味を持ってらっしゃるとのことで、いろいろ楽しい話ができた。Glyph-on!はCSS3のリモートフォント…

暴流の中で: 一般キャラクター論から見たキャラ/キャラクター論

「キャラクター・身体・コミュニティ〜第2回人文情報学シンポジウム」から1週間がたった。何らかの形でレポートせねばと思っているが、新年度も始まりそうだし、いつになることやら。そんな中、小形さんがレジュメ等を公開している*1。私の発表がそもそも雑…

『龍が如く 見参!』の「祗園」

PS3用のゲーム『龍が如く 見参!』*1は祇園が舞台のようですが、表記は「祗園」のようです。>その筋の方 参考文献: 當山日出夫「祇園を祗園と書くのは誤字か -浮世絵アーカイブを資料とした検証-」(『第12回公開シンポジウム 人文科学とデータベース』、2…

諸橋大漢和の出典

私が『花園大学文学部研究紀要』で真っ先に読むのは、いつもだったら彙報なのだが (^_^;; 今回はちょっと楽しみにしていた以下の論文があったので、そこから読んだ。 橋本行洋「『大漢和辞典』編纂資料としての『新撰支那時文辞典』(『花園大学文学部研究紀…

その声は誰の声? ─〈声〉の現在とポピュラーカルチャー

おお、飲んでいたら日付が変わってしまったよ (^_^;;ということで、標題の会に行ってきた。非常に刺激的で、いろいろ考えさせられた。増田聡さんの「声とは何か:ポピュラーカルチャーにおけるその諸機能」を簡単にまとめると: 声は従来、身体や人格と結び…

ホフスタッター師のクヌース先生批判

文字や文字コード、フォント関係の議論であまり指摘されていない気がするのでメモ的に書いておくと、GEB*1で有名な自己言及ヲタのホフスタッター師は、あまり有名じゃない?『メタマジック・ゲーム』*2のなかでクヌース先生のMETAFONT論文の批判を行っている…

hi-2008に向けて (2)

「hi-2008に向けて」の続き。小形さん(id:ogwata)が「「束縛」という視点について (1)」の続きを書かれています: 「束縛」という視点について (2) 「束縛」という視点について (3) 小形さんの「束縛」観が徐々に明らかになってきました。私の考える「束縛…

hi-2008に向けて

「キャラクター・身体・コミュニティ〜第2回人文情報学シンポジウム」って書くと長いので、これからは“hi-2008”という略称を使います(前回のシンポでは、守岡さんがhi-2007という略称を使っていたので)。さて、シンポジウムに関して、いろいろ発言が見られ…

キャラクター・身体・コミュニティ〜第2回人文情報学シンポジウム

昨年、京都大学21世紀COEの主催で開催されたイベント「人文情報学シンポジウム ―キャラクター・データベース・共同行為―」の続編を、今度は花園大学の主催で開催します。案内はこちら: 「キャラクター・身体・コミュニティ〜第2回人文情報学シンポジウム」…

という研究会があるようである(id:smasuda:20080220)。報告者の一人、増田聡さん曰く: 私の報告は手短かに済ます予定。オングにバルトにマクルーハン、川田順造からデリダ、おまけで初音ミク、みたいなありきたりな話になるわけだけど、伊藤剛のキャラ/…

『零式』におけるふり〓

id:moroshigeki:20080212:1202826410で紹介した『零式』*1の“ふり〓”について、〓(ゲタ)は何を表象するか: やまもも書斎記で、 もろさんの、種明かしに期待しているところです。 とまで言われてしまったので、以下ネタばれを含む「種明かし」: 『零式』は…

ふり漢字/ふり英字/ふり〓

ここ数年、京大人文研の安岡孝一さんが班長をしている共同研究班に参加させてもらっているのだが、最近そこで(報告書類を作る関係で)変なルビの例が欲しいということになった。ちょうどそのころ『零式』*1を読み終わったころで(id:moroshigeki:20080105:1…

人文情報学シンポジウム ―キャラクター・データベース・共同行為― 報告書

ぼちぼち皆さんのお手元に届いている頃かと思いますが、届いてないけど欲しいという方はご連絡下さい。編者の守岡さんにはいろいろご迷惑をおかけしました (^_^;;基本的にシンポジウムの報告書であるが、序文と総括が追加されている。目次はこんな感じ: 守…

探偵小説と記号的人物(([asin:4488015212:detail]))

とりあえずざっと読んだのでメモ。一般キャラクター論に関連するものなので、いずれきちっと読まねばならないかもしれない。この本はタイトル通り探偵小説に関するものなのであるが、「記号的人物」に「キャラ/キャラクター」とルビがふられていることから…

「花園明朝」公開!

フリー(自由)な漢字フォント「花園明朝」(略してハナミン)がようやく公開されました。関係者の一人として大変うれしく思います。 http://fonts.jp/hanazono/まだいろいろ不具合(Mac OS Xで使えないとか)がありますが、ご利用頂ければ幸いです。ヒラギ…

「ためらい」というシニフィアン

学会の懇親会後、よしのぼり君と方法論懇話会リスタートについて、円町駅前のマクドで話をする。彼は3月に京都で開催される予定の懇話会で報告をする予定なのだが、どんな方法論を選択すればいいのか、悩んでいるとのことである。シカ害がひどい地域では、絶…

Fonts & Encodings(([asin:0596102429:detail]))

オライリー・ジャパン社より Yannis Haralambous. Fontes et Codages. O'Reilly. 2004.の英訳、Fonts & Encodings.をご恵贈いただく。ありがとうございます。もろ式: 読書日記: ecritureをたどってみたらでも述べたように、この本には私の“Surface or Essenc…

文字の歴史と伝統とは

當山日出夫先生より「文字の歴史と伝統とは ―文字の伝承の視点から 「祇」を事例として―」(第97回訓点語学会研究発表会、2007年10月14日、東京大学山上会館)のレジュメをご恵贈いただきました。ありがとうございます。訓点語学会というのは、とても恐ろし…

台北3日目

第76回人文科学とコンピュータ研究会研究発表会/東南科技大学2007国際シンポジウム「人文科学とコンピュータ科学」本番の日である。台湾側が非常に(気後れするぐらい)立派に準備して下さっていて、大成功であった。ちなみに私も「文字の見えない部分―制御…

リズムで学ぶ三文字中国語―iPod徹底活用!(([asin:4757412193:detail]))

清原文代さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。この本は語学本なわけだが、他にない特徴としては、 その名の通り「iPod徹底活用」。 メインの例文がラップ+アニメーションで提示される(→清原文代『リズムで学ぶ三文字中国語』(アルク)CM…

一歩一歩学漢語(([asin:4891748230:detail][asin:4891748249:detail]))

著者の清原文代さんより(mixiに招待したというご縁で (^_^;;)ご恵贈いただきました。ありがとうございます。ぱらぱらめくっていると、自分の中国語能力が激しく落ちているのを思い知らされます。中国語動詞三字経や大阪府立大学外国語学習Podcastも活用し…