文字・言語
小形さんの絵文字が開いてしまった「パンドラの箱」第4回--絵文字が引き起こしたUnicode-MLの“祭り” - CNET Japanで拙エントリ(携帯電話の絵文字のUnicode登録をめぐる議論の動向 - もろ式: 読書日記)を紹介していただいたおかげで、はてなブックマークが…
新常用漢字をめぐって、小形さんがこんなエントリをあげている。 「障害」と「障碍」について(追記あり) - もじのなまえ 「障害」「障礙」についていろいろ調べておられる方がいて、勉強になる。ほえー。ちなみに「障礙」は仏教語としてはかなりポピュラー…
携帯電話の絵文字のUnicodeへの登録に関する議論は、一時沈静化したが、最近また活発化している。4月に入って、アイルランドとドイツのナショナルボディが、N3607 Towards an encoding of symbol characters used as emoji (PDF)という文書を出してきた。Goo…
小形さんがコメントで指摘して下さったN3636について、部分訳してみた。本当はこの後の部分も重要なんだけど、明日がだんだん見えてきたので (^_^;; とりあえずここまで。誤訳があればぜひご指摘を。 最初に、議長〔Peter Constable〕が検討課題を示し、この…
なぜ「飛行体」でなく「飛翔体」なのか? - もじのなまえでの怒りのメッセージを受信。「飛翔体」と共に球春到来 - 日本語練習中で「防衛関係の用語で「飛翔体」といふ語句が元々何等かの形で存在したんぢゃなからうかといふ想像」と述べられており、私もそ…
漢情研メルマガの最新号に、「絵文字のUnicode化への中国提案」という題のごく短いコラムを書きました(スクロールした下の方)。 しかし、我々の後ろめたさに反して、中国はむしろこのような絵文字のあり方に関心を持ったようだ。個人レベルでのコメントで…
橋本行洋先生よりご恵贈いただきました。ありがとうございます。 橋本行洋「「めせん(目線・眼線)」の成立と展開」(国語語彙史研究会編『国語語彙史の研究 二十八』和泉書院、2009年3月 [asin:4757605008:detail]橋本先生の“気づかない新語”シリーズ最新…
『ガリヴァ旅行記』*1によると、空飛ぶ首都ラピュタを擁するバルニバービ島の首府ラガードーの国語学校では、次のような国語の改善案が提案されているらしい。 いま一つの案は、これはまた言葉をいっさい全廃してしまう、その方が簡略でもあり、また健康のた…
「絵文字と言えば『絵心経』 - もろ式: 読書日記」のコメントでid:YAMAMOMOさんが教えてくださった絵暦も面白い例なので、いくつかリンクをはっておく: 国立国会図書館 「日本の暦」―絵暦 南部絵暦 (ものと人間の文化史 (42))作者: 岡田芳朗出版社/メーカー…
monodoiさんの顔文字ならぬ文字顔! - はかとも(無縁彷徨)が、記憶の底にあった問題意識を思い出させてくれた。侍戦隊シンケンジャーは、各メンバーの属性が漢字一字(モヂカラ=文字+力?)で表されており、かぶり物の顔の部分に漢字が書いてある(五行…
絵文字=日本の伝統文化論者のために、『絵心経』をあげておこう。See 携帯電話の絵文字のUnicode登録をめぐる議論の動向 - もろ式: 読書日記で指摘した“Neko-mimi is moe.”と同様、音節文字的・表意文字的両方の用例が見られる。
「第2回ワークショップ: 文字 ―文字の規範―」において、「携帯電話の絵文字のUnicode登録をめぐる議論の動向」という題でしゃべってきた。その時スライドに書いたりしゃべったことを、以下にメモしておく。 はじめに 問題の所在 2008年12月、Googleが日本の…
研究用メモ&現実逃避ネタ。以前シュメル神話の世界 - もろ式: 読書日記というエントリで、漢字の起源に関する仏教系の異説についてちらっと紹介したが、それが書いてある道宣『律相感通伝』*1の該当箇所を超訳してみた(間違いがあったら、ぜひご指摘下さい…
2月7日、国立国語研究所で開催される下記のイベントでしゃべります。 プログラムはこんな感じ: 13:15-13:30 基調報告 當山日出夫(立命館大学グローバルCOE) 「景観文字と字体規範−「祇園」のその後−」13:30-14:00 発表(1) 小形克宏(フリーライター) 「…
やはり、と言うか、ついに、と言うか。絵文字の登録に関連するUnicodeのメーリングリストでの議論で、「文字とは何か?」というタイトルのメールが流れた。 Unicode Mail List Archive: What is a character? (was RE: Emoji: emoticons vs. literacy) 同様…
Ken Lunde氏のCJKV Information Processing.に第2版が出たようです。 CJKV Information Processing, 2nd Edition - O'Reilly Media CJKV Information Processing作者: Ken Lunde出版社/メーカー: Oreilly & Associates Inc発売日: 2008/12/30メディア: ペー…
卒論の添削を二本送り返した。けっこうしんどいなぁ。ぜーぜー。まあ、添削依頼が来なけりゃ来ないで気を揉むんだが。ところで、Emoji: Public Review December 2008 (Unicode Symbols)が公開され、12月18日に同名のメールがUnicodeのメーリングリストに流れ…
汲古書院のカタログを見ていたら、おもしろそうな本が紹介されていた。今年の春に出版されたようだが、勉強不足で知らなかった。【送料無料】古代東アジアの情報伝達ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 歴史 > 世界史ショップ: 楽天ブ…
年内の授業は明日で終わり…ゴールが見てくると気が抜けるのか、体の芯に溜まった疲れが自己主張を始める (^_^;)それはともかく、先日の出張時に読んだのが『鋼の錬金術師 21 (ガンガンコミックス)』と以下のシュメール神話の本。シュメル神話の世界―粘土板に…
以下のようなイベントが告知されています(GlyphWiki:勉強会 - GlyphWiki)。関心のある方は是非。私は行こうか行くまいか思案中(11〜12月は学会その他でほとんど土日がなかったので――明日も筑波だ――気持ち的には行きたいものの、身体が若干拒否反応 (^_^;;…
「ワークショップ: 文字 ―(新)常用漢字を問う―」の発表内容を文章化する締め切りが、日一日と近づいている(他にもいろいろ締め切りがあって首が回らない)今日この頃、こんな本が出たらしい:現代漢字の世界 (シリーズ“現代日本語の世界”)作者: 田島優出版…
こいつはめでたい。音と意味についての六章 (新装版)作者: ロマーン・ヤーコブソン,花輪光出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2008/11/11メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る目次は以下の通り(音と意味についての六…
昨日からずっと肩こり原因と思われる吐き気が続いていて、休講にしようとまで思ったが、いろいろあったので頑張って出勤。ところで昨日、花園フォントがアップデートでJIS2004に対応 | スラッシュドット・ジャパン オープンソースで花園フォントが紹介された…
衣川賢次先生よりご恵贈いただきました。ありがとうございます。 衣川賢次「祖堂集鳥窠章音韻考證」(『白居易研究年報』第9号、2008年) 白居易研究年報 第九巻作者: 太田次男出版社/メーカー: 勉誠出版発売日: 2008/09/25メディア: 単行本(ソフトカバー)…
花園大学の(遡れば花園天皇の)名を受け継いだフリーな漢字フォントである花園フォントがDebian GNU/Linuxのパッケージになりました。 Debian -- Details of package ttf-hanazono in sid Debianのパッケージになるのは、フォント開発を始めた頃からの個人…
キャラ/キャラクター論というと、マンガやライトノベルのような所謂サブカルチャー系のものが多く、そこから現代の日本の社会状況などに結びつける時代区分論的、あるいはジャンル論的な議論になりがちである。下の2冊もまた、現代文化論、若者論的な論調で…
直井さんが「Unicode Technical Standard #37」の改訂案 - Mac OS Xの文字コード問題に関するメモで紹介しているUnicode Technical Standard #37の考え方は、ある抽象文字 character がとり得るグリフの集合*1があったとして、IVSはその真部分集合(サブセッ…
今度のバージョンは、JIS X 0213:2004に対応、第一〜第四水準+αの約一万字が収録されています。 Hanazono fonts 今回の公開も、熱心な開発者の方々の手による部分が大きいです。私も、第三水準まではがんばっていれようと思ってちまちまやってきたんですが…
清原文代さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。ICTを活用した外国語教育作者: 吉田晴世,上村隆一,野澤和典,松田憲,CIEC外国語教育研究部会出版社/メーカー: 東京電機大学出版局発売日: 2008/07メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含む…
今井隆介先生よりご恵贈いただきました。ありがとうございます。 『ポピュラーカルチャー研究』Vol. 1, No. 4. 京都精華大学表現研究機構. 2007. 増田聡さんの編集責任で、テーマは「声」。以前その声は誰の声? ─〈声〉の現在とポピュラーカルチャー - もろ…