格闘技

興行会社としての大学

このところ、大学という組織のありかたについて考える機会が多い。 理事長が強かったり、教授会が強かったりと、大学によって事情は異なるだろうけど、大雑把に言えば日本の大学は日本のプロレス団体に近い面があるように思う。プロレスラー=教員、フロント…

グレイシー柔術の歴史

グレイシー柔術の歴史 秘技 これを買った理由は、何よりもエリオ爺さん(もちろん昔は爺さんじゃない) vs. 木村(の前に木村なし)政彦戦の映像が収録されているからである。『木村政彦 わが柔道』なんかでちょっと記述があるけど、やっぱり天才柔道家のヴ…

プロレス研究書2本

フィクションなプロレスというエントリで「もしかしたら、プロレスで一回ぐらい発表させてもらえるかもしれない(ヤター)」と書いたが、何だか現実化しそうである。ということで、先行研究をぼちぼち漁っている。 まずは定番、ロラン・バルト『神話作用』所…

曙 vs ドン・フライ戦を見て

テレビでHERO'Sをやってたので、つい観てしまった。PRIDEなんかと比べるとマッチメークに意外性や新鮮味があり(さすがアキラ兄)、タレントも多いのでなかなか楽しめたが、もっとも気になったのは曙 vs ドン・フライ戦である。 まったく勝てない元横綱対セ…

新書3冊

ここ数日、移動が多かったので新書を何冊か読むことができた。 ベストセラーの『下流社会 新たな階層集団の出現』を遅ればせながら読んだが、要するにマーケティングの本なのね。鋭い現状分析を含むし、大学関係者は必読だと思うが、いかんせんデータの羅列…

卒業式の一日

昨日は卒業式であった。ぎりぎりまで降っていた雨も止み、とても幸先がよい。 今年は、私がゼミを担当する情報歴史学コースの第一期生が卒業する、特別な年である。私のゼミの卒業生については、情報歴史学研究室: 2005年度学位記授与式に書いたので、そちら…

クマと闘ったヒト

クマと闘ったヒト ミスター・ヒトと中島らもの対談集。何度読んだかわからないぐらい、おもしろい本である。極めて大ざっぱに言えばプロレス暴露本なのだが、プロレス八百長論みたいなものとは全く違う、不思議な人間たちの微妙な世界が味わえる。吉田豪の注…

フィクションなプロレス

3月6日の午前中は、バスに乗って京都シネマへ。バスの中では『ケーフェイ』を読んでいたが、読むたびにいろいろ発見がある。 ぎりぎりについたので、ダッシュで駆け込む。公開中の力道山(ソン・ヘソン監督)を観るのである。感想は、あっぱれソル・ギョング…

疲れた週末〜合掌

20日金曜日、年度内の通常授業が終了。けっこう好き勝手にしゃべっていた授業が、そこそこ評判が良くて、少し自信になる。 21日土曜日、センター試験1日目。今回は主任監督者という、名前はかっこいいが、要するにやることがたくさんある負担が大きい仕事を…

悪役レスラーは笑う

森達也『悪役レスラーは笑う―「卑劣なジャップ」グレート東郷』(岩波新書) 久しぶりに読み応えのあるプロレス本を読んだ気がする。グレート東郷の出自を追いかけるという内容だが、ありがちな暴露本ではない(結局わからずじまいで終わるし、わからないと…

花園大学少林寺拳法部創部40周年祝賀会

11月12日(土)、ホテル京阪京都にて花園大学少林寺拳法部の創部40周年記念祝賀会が盛大に行われた。花大少林寺拳法部は、開祖宗道臣や山田無文老師との深いご縁のなかで、花大で2番目に古い部(1番古いのは野球部らしい)として設立され、以来40年、先輩方…

角田信朗講演会

花大でやる角田信朗講演会については、以前、ちょこっと書いたことがある。が、少林寺拳法部の演武祭と重なっていたため(しかも、私自身が単演をすることになっていたため (^_^;;)、なかばあきらめていた。しかしある日、この企画に近いところにいる某先生…

空手とこころのありようについて

おお、11月2日に角田が来るのか! 行きたいなぁ。ぜひマンピーのG☆SPOTで入場してほしい (^_^;;

少林寺拳法関連をいくつか

最近いくつか、少林寺拳法関連で読んだり観たりしたので、まとめて感想など。 まず、開祖の著作を2点: 少林寺拳法奥義(1975) 少林寺拳法入門(1977) こう言っちゃなんだが、どちらも内容はあまり変わらない (^_^;; 前者が「奥義」で後者が「入門」という…

三級合格

昨日は、少林寺拳法の三級昇級試験であった。学生相手に試験をするのはしょっちゅうだが、されるのは自動車免許の試験以来であろう(あるいは、就職時の面接以来か)。学会などで「審査」されたり「評価」されたりすることはあるが、この手のは「できた/で…

武藤敬司自叙伝

武藤敬司自叙伝―骨の髄までしゃぶり尽くせ! 名優武藤先生の自叙伝。プロレス者であれば(マストアイテムであるにせよ)どこかで聞いたような話、そうでない人には自慢話でしかない、と言ってしまえば身もふたもない。 しかし、UWFがらみの話はちょっとおもし…

少林寺達磨大師

ブランディ・ユエン監督少林寺 達磨大師 仏教色の強い武侠映画、みたいなコンセプトで作られているが、とにかくあらゆるものが中途半端でB級のにおいをまき散らしていた (^_^;; この手の映画に仏教学的な厳密さなんてのは求めないが、中途半端なインドロケ、…

脳内座標系の再調整

4月から、気分も新たに少林寺拳法の部活に参加している(週1回だけど)。今年は男性の新入部員がたくさん入ってにぎやかだ。初心者用の練習をやるときも、同じぐらいの体格の相手がいるのでやりやすくなった。 先日の練習で天地拳第一系を練習した。まだまだ…

武道の誕生

井上俊『武道の誕生』(吉川弘文館 歴史文化ライブラリー179) 今日「武道」とよばれているものが、国民国家の形成、近代化とともに明治以降形成されたという内容。最近流行?の論旨だし、嘉納治五郎と講道館柔道がベースでだいたいは知っている内容だったの…

大晦日PRIDE雑感

大晦日、K-1をどうしようか迷い、また家族とのチャンネルの奪い合いをしながらPRIDEを見ていた。全体としてはそこそこおもしろい興行だったんだが、いろいろ問題点も見えたのも事実。 まず、金メダリストたちの試合は、概ねしょっぱい。それ以外の試合も、特…

お父さんのバックドロップ、ほか。

師走の某日、忙しいというのに映画を観に行った。行きのバスではBernard Faureさんの玉のような女 中世のイデオロギーと「願望的思考」(彌永さん訳)を読みながら。 つい最近できた、待望の単館系映画館京都シネマでやっている(た)お父さんのバックドロッ…

がんばれ花大拳士

明日、少林寺拳法の全国大会がナゴヤドームで開催される。花大からは女子部員が2名、京都府代表として参戦する。何も手伝えないのが歯がゆいが (^_^;) がんばってきて欲しい。

昨日の部活+アルファサード

昨日は久しぶりに少林寺拳法の練習に参加。今年は入試関連業務(一説には新人研修だという噂も (^_^;; 確かに大学のことをいろいろ学んだわな)をはじめ、各種雑用オンパレードで土日がない状態なのです。来週は行けそうだけど、年内あと何回参加できるか。 …

今日の部活

今日の少林寺拳法は、立ち関節とか投げとかが中心。UWFがアキレス腱固めを流行らせたとき(古い)、「1ミリでもずれたら決まらないんだ」みたいなことを藤原組長あたりが言ってたと思うけど、今日練習したひじを極める立ち関節(名前忘れた)もそんな感じ。…

少林寺拳法はじめました

大学の少林寺拳法部の顧問になった記念?に、入部してみました (^_^;; 自他共に認める格闘技(観戦)好きだし、下手の横好きでスポーツをやるのも好きなんだけど、最近忙しくてどっちもできない状況が続いていました。PUREBRED京都もちょっと考えたけど、ち…

北朝鮮版力道山物語

キム・テグォン/朴正明訳 北朝鮮版力道山物語 (柏書房, 2003年3月) 北朝鮮版 力道山物語 作者: キムテグォン,朴正明 出版社/メーカー: 柏書房 発売日: 2003/03 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (11件) を見る 思わずワラタ (^_^;; 北…

自伝ブッチャー 幸福な流血

アブドーラ・ザ・ブッチャー 自伝ブッチャー 幸福な流血 (東邦出版, 2003年6月) ブッチャー 幸福な流血―アブドーラ・ザ・ブッチャー自伝 作者: アブドーラザブッチャー,Abdullah The Butcher 出版社/メーカー: 東邦出版 発売日: 2003/05 メディア: 単行本 ク…

ケーフェイ

佐山聡 ケーフェイ (ナユタ出版会) 今読んでもあまり懐かしくない。さすが天才だなぁ>タイガーマスク