現状の比喩としては、Unicode帝国による植民地化以降の、まさにポストコロニアル的な状況にあるというのは当たらずとも遠からずかなと。と評してくれていますが、小林さんとは以前から、文字コード規格制定の政治性、特にコンピュータ業界に限ったことではない一般社会への影響(暴力性?)について、ポストコロニアルの論文などを紹介しあったりしながら、ちょこちょこ議論してきました。この問題について、今回、まとまった話をしていただけることになるのはとてもうれしく思っていたりします。
シンポジウムの聞きどころ (3)
一回目、二回目の続きです。今回は「未来」のパートについて、ごく簡単に。
○守岡知彦(京都大学人文科学研究所附属漢字情報研究センター)「文字定義のこと - CHISE Project をやってみて」
私も参加しているCHISE Projectを、メジャーにする企み第X弾 (^_^;;
文字コード的世界観からの脱却――番号からオブジェクトへ、音声中心主義からgrammatologyへ、本質から表層へ、ひとつの権威からひとりひとりのユーザへ――というこのシンポジウムの隠れテーマについて、その実践のひとつである本プロジェクトの発表が、何らかの指針を提示してくれるのではないかと思っています。
○小林龍雄(ジャストシステムデジタル文化研究所)「標準化の政治社会学(UCS標準化からのケーススタディ)」
ぱーどれが