北海道開拓記念館

山王神社の額
名前は「記念館」だが、Historical Museum of Hokkaidoという英名からもわかるように、中身は歴史博物館。先史時代のナウマン象の化石から現代まで、非常に充実した展示。時間の関係で駆け足でしか見られなかったが、じっくり見ようと思ったら2時間は最低必要だろう。あと、アクセスが悪いのが残念(私は往復タクシーを使った)。車社会だから問題ないのかな。

近づくと勝手に、音声の再生装置が作動するのはちょっと心臓に悪い。アイヌの古い家の復元の展示に近づいたら突然おばあちゃんの声で民謡(神謡)が始まったのは、まじビビった。でも、けっこう感動的な神謡なので、その後は聞き入ってしまう。

アイヌ関係の展示もおもしろかったが、開拓のため移民した人たちの生活も興味深いものがある。写真に載せた山王神社の額は、天台宗との関係で有名なあれではなくて、炭坑労働者が信仰した「山神社」(やまじんじゃ)のものだという。両者が関係あるのかないのかはわからないが、そのような信仰があったということは知らなかったので、大変勉強になった。