存在の開け

先日、哲学が専門の同僚の清水大介先生といろいろ話をしているうち、ハイデガーの話になった。宗教で「光」が重要なのはなぜか?みたいな話を授業でしている際、現代哲学に接続できないかな?と思って『宗教への問い2 「光」の解読』*1経由でハイデガー形而上学入門』の「存在の光」を紹介したら、学生に結構受けたんですよ〜みたいなことを清水先生に言ったら、「私、昔ハイデガーの専門家だったんですが、実はあの『存在の光』は誤訳です」と突っ込まれてしまった (^_^;;

あれは「存在の開け」と訳すべきものらしい。鬱蒼と木が生い茂る森の中に、ぽっかりと木が生えてない、空が見える空間があったりするが、「存在の開け」とはまさにそういうものなんだそうな(詳しい話は聞かなかったんで、よくわからんところもあるが)。うーむ、光じゃないんじゃん (^_^;;

*1:isbn:4000264826:detail