ecritureをたどってみたら

昨日、私が代表をしている漢字文献情報処理研究会の大会があった。大会ではいろいろ勉強になったが、その報告は後ほど。気心の知れた仲間たちとの再会、酒席は大変楽しかった。 二次会の席で、狩野さんが持ってきていたYannis HaralambousさんのFontes et codagesが話題になった。多言語TeXの第一人者によるマニアックすぎるほどの分厚い本であるが、中身がフランス語なので全然読めない (^_^;; 英語版早くでないかねー、とか言いながらぱらぱらめくっていると、ecritureなんて単語が(当たり前だけど)いっぱい出てくるので、かっこいーとか思う。ecriture自体は「書かれたもの」「文字」などを表す普通の名詞だけど、哲学に片足をつっこんでいればデリダ先生とかバルト先生とかのエクリチュール論の方がまっさきに思い出される(かもしれない (^_^;;)。 ということで、何気なく索引を開いて、Jacques Derridaを探すと、おお、あるじゃないですか。どれどれ、と55ページ(だったかな)を開いてみると、「Surface or Essence」なんていうどこかで見た単語が書いてある。よーく見たら、私の論文じゃないか (^_^;; 全然予想していなかったので、ちょっとびっくり。O'REILLYの本に引用されるのはうれしいなぁ。ということで、この本、買うことに決定。