パンク侍、斬られて候

パンク侍、斬られて候 最近、時代劇づいていることもあり、読んでみた。展開が全然読めなくて(最後のオチは、まあ、タイトルからわかっちゃうんだけど)、結構面白かった。ただ、パンク、ということで壊れ具合を期待していたのだが、反体制が今や正論の王道?であったりする現在、なかなか時代劇の形式から外れてみたり、あるいは内容で勝負するというのは難しいだろうな。むしろ、このあからさまな表層感というか、軽さ、内容のなさが現代のパンクなのかもしれない、などと思ったりしてみる。 文体はすごく視覚的なところがあるけど、映像化は無理だろうな。内容が、というより、最後のオチが活字メディアだからこそできるオチであって、映像化したらオチでもなんでもなくなっちゃうだろうし。