方法論懇話会@小諸

9月17〜18日と、長野県は小諸で開催された方法論懇話会の例会に参加してきた。 17日、午前3時起床。この日の最初のセッションで、「仏教学におけるデリダの受容と問題点」なんていう報告をすることになっていたのだが、全然準備ができていなかったので、眠い目をこすりながらレジュメを作る。6時半に五分で支度をして、電車に飛び乗る。それから5時間ほどゆられて小諸到着。寝たり起きたりしていたので、経路は全然覚えていない (^_^;; 昼から「デリダ研究の現状と課題」ということで、デリダについての報告が三つ。私の「仏教学におけるデリダの受容と問題点」、北條さんの「デリダと言語論的転回後の歴史学」、稲城さんの「柄谷行人デリダ—『探究』Iをめぐって」。デリダそのものを研究するのではなく、デリダの哲学や方法論がいかに応用可能か?みたいなことを、本会では追求する予定なので、こんなちょっとずらした報告なんだけど。勉強すべきことが多いことを痛感する。 夜は温泉入って、午前3時頃まで議論して、寝る。しんどい一日だった (^_^;; 18日は朝から、今クールのテーマ「記憶」に関する報告二本。須田さんの「人斬りの村になるまで —19世紀、民衆運動における暴力の語られ方—」と平野さん(は残念ながら欠席なので、稲城さんが代理で)「食行身禄の救済と治国論 —宗教的呪術的権威の政治性—」。どちらも非常におもしろい内容。近世のミロク信仰ってやりたくなっちゃうなぁ。 SA270030昼飯、皆がそばを注文したのに、私だけカツカレー (^_^;; 写真は参加者のひとりがおみやげに持ってきてくれた「金光フリアン」。美味なり。 午後は今クール全体の総括討論なのだが、私が司会をしなければならない。前回の例会では「記憶って何?」を議論した結果、どんどん煮詰まっていって結局「よくわからん」というところにいってしまったので、今回は盛り上がる自信がない。なんとか議論を引き出そうとして、いろいろネタふりや個人攻撃などを繰り返してもがいていたら、幸い参加者からいろいろな発言がでてきて、次第に方向性が定まってきたのは司会をした甲斐があった。でも、私じゃなく、別の人が司会をした方がもっとすんなりいったんじゃないかという気も (^_^;; 議論としては、構築主義と記憶論との関係、記憶論における「過去」とは何か、「忘却」ってそう言えば何だっけ?などなど。 SA270031帰りはちょっと時間があったので、駆け足で懐古園周辺(郷土博物館、藤村記念館など)を見て回る。図録を大学へのお土産にしようと思っていたが、売ってなかった。仕方がないので藤村記念館で売ってた新潮文庫破戒を買った。あと、藤村記念館で俳句の募集をしていたので、3秒で考えた俳句(「石垣は ひとつひとつ 離れている」)を投稿する。 帰りの車中、5時間もあるので仕事するぞーと思っていたのだが、PowerBookの電池切れで断念。パンク侍、斬られて候を読みながら帰ったのだが、感想は後ほど。乗り換えの名古屋駅は無茶苦茶混んでいた。おみやげはクルミ。