博物館学芸員を格下げ?

id:monodoi:20061128:p1経由で知る(感謝)。

学芸員資格云々って話は、「3 (1) 博物館に係る過去の検討結果について(総括)」の中の「2.学芸員資格について」あたりの話ですかね。

  • 定期的な再教育による学芸員資格の更新
  • 高度な専門性を評価する制度
  • 高度で実践的な専門的能力を有する学芸員に対し、その専門性を評価する名称を付与する制度を設ける
  • 大学院、博物館における上級学芸員の養成
  • 国による資格認定の必要性
  • 資格認定に係る全国組織の強化の必要性

なんてことがこれまで検討され、今回の会議で「総括」された模様。「4 博物館関係者等からのヒアリング結果」と比較してみれば、いろいろ議論ができそう。

でもまあ個人的には、正直、またかよ、って感じ。教員免許も更新制にするとか言ってるし*1。要するに、資格を取る(取らせる)ためのハードルを学生、大学両方に対して高くすることで、増やしすぎちゃった資格課程を潰しちゃえということでしょ。そのうち、自分で大学院重点化とかやってきたのを棚に上げて「博士号を準博士に格下げ(博士課程を減らすぞ!)」とかするんだぜ (^_^;; 文部科学省ダメすぎ。

花園大学で学芸員資格をとった学生さんは、全員が全員ではないけどかなり優秀だと思う。学内に歴史博物館を設置し、そこでの展示などのボランティアを学生がしていて、よく勉強もしているしモノを触り慣れているので、写本の調査なんかを手伝ってもらうときも、かなり安心していろいろなことを任せられる。史学科の先生方の物心両面からの指導の賜物だろう。

*1:この問題については、とりあえず[http://blog.tatsuru.com/archives/001970.php:title=内田樹の研究室: 教育破壊はどこまで続くのか]にリンクを貼っておこう。