千田大介さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。
- 朱大可/張閎 主編・高屋亜希/千田大介 監訳『チャイニーズカルチャーレビュー ―中国文化総覧 vol. 5』(好文出版、2008年8月、ISBN:9784872201215)
毎回おもしろく読ませていただいてますが、今回特に気になったのは、チェン・カイコー監督の大作映画『PROMISE』の不評と、それを皮肉ったパロディムービー『饅頭』のネットでの成功の話。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2008/07/09
- メディア: DVD
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『PROMISE 無極』のシーンのセットは絢爛豪華の限りを尽くしていたが、最も基本的な叙事のロジックは大混乱に陥っており、どうにかこうにか退屈なラストを迎えていた。…観客は映画館で失笑をもらす始末で、“無極”は“無聊至極”の代名詞となった。巨額な製作費を費やしてジャンク映画を作る、かかる国産大作映画の致命的疾患の典型症状を、『PROMISE 無極』は呈している。(p. 207)
ぼろくそですな (^_^;; 日本でも評判は良くなかったようだが。
こうした観客の率直な感想を形にしたのが、アマチュア映像作家の胡戈である。胡戈は『PROMISE 無極』をパロディにしたストリーミングムービー『マントウ殺人事件』をインターネット上で発表し、原作の欠陥を辛辣に風刺してみせた。更には『マントウ殺人事件』を見た陳凱歌が、胡戈を名誉毀損で告訴すると息巻いたため、映画の不出来とあわせ、その権威主義的で大人気ない態度が人々の反発を買い、陳凱歌自身が道化として格好の娯楽対象となってしまった。(p. ii)
『マントウ殺人事件(饅頭)』はこれかな?:
今度比べて観てみよう。
そういえば『PROMISE』って真田広之の出演で話題となったような気がするが、この本では完全にスルーされてるのも面白い (^_^;;