マイノリティ・リポート

マイノリティ・リポート ようやく前期授業が終わりつつあるので、積ん読ならぬ積んDVDを消化。買ったのはずいぶん昔。本当はこれからしばらくが大変なんだけど、授業期間よりは時間の使い方に多少余裕ができるので、ここぞとばかり本を読んだりしている。 さて、内容であるが(以下若干ネタばれ)... 特撮を中心に部分的には映像も設定もすごいものの、それがかえって全体の統一感を削いでいるという、SF映画にありがちなミスをこの映画もおかしているように思う。近未来のアメリカに、すごいハイテクなハイウェイもあればスラムもあり、大草原の小さな家みたいなのもある、というのは設定としてよくわかるのだが、それが全然地続きな感じがしないのである。 あと、トムが殺人を犯すという「予言」が成就しそうになる直前の持っていき方は、セブンに似てておもしろかったんだが、結局ああはならず、しかもその後の展開はなんか中途半端な感じ。題材がおもしろいし、途中経過もダークなだけに、ああいうそこそこのハッピーエンドで終わるのはいかがなものかと思ったりもするのであった。まあ、この辺は好みの問題だろうけどさ。