ほしのこえ(([asin:B000I2JEA2:detail]))

キャラクター論についての参考文献として東浩紀氏の対談集*1を買ったわけだが、その冒頭の対談が本作に代表される所謂「セカイ系」の話だったので観てみることにする。個人レベルでこんなのを作ってしまうんだから、驚愕である。

セカイ系の定義のひとつとしてよく知られる、

主人公(ぼく)とヒロイン(きみ)を中心とした小さな関係性(「きみとぼく」)の問題が、具体的な中間項を挟むことなく、「世界の危機」「この世の終わり」など、抽象的な大問題に直結する作品群のこと

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%AB%E3%82%A4%E7%B3%BB

というのが漠然と頭にあったので、そんな作品かと思っていたが、「きみとぼく」はともかく「この世の終わり」などはほとんど出て来ないので、正直ちょっと拍子抜けする(それは作品の責任ではないのだけど)。異星人とのロボット戦は「超遠距離恋愛」のスパイスですか?スパイスだけではお腹いっぱいにはなりませんけど、みたいな印象。

高いクオリティの背景とかメカとかの描写に対して、人物の絵とか描写はしょぼい、と言うより、『まんが日本むかし話』にこんな感じのがあったよな、と思ってしまった。

*1:[asin:4791763254:detail]