ニコポル三部作1 不死者のカーニバル

エンキ・ビラル(貴田奈津子訳) ニコポル三部作〈1〉不死者のカーニバル (河出書房, 2000年11月) 

ニコポル三部作〈1〉不死者のカーニバル (ニコポル三部作 (1))

ニコポル三部作〈1〉不死者のカーニバル (ニコポル三部作 (1))

 

雰囲気的に割と気に入っている「バンカー・パレス・ホテル」や「ティコ・ムーン」の監督さんが漫画家だったとは知らなんだ。これは読まずにはおれまい、ということで読んでみたが、日本のマンガとの文法の違いにとまどい、楽しめなかった。場面展開も唐突だし(ゴルゴ並にとは言わないが)、人物も全然動きがないのね。

「不死者」である宇宙人は、エジプトの神々の格好をしていて、パリ上空に停滞するUFOもピラミッド型、んで、中でやってる暇つぶしがモノポリーとは、皮肉なのかギャグなのか。映画もそうだが、この人は「革命」的雰囲気が好きらしいのだが、マンガではイマイチだと思う。