日本における人文科学とコンピュータ研究の現状と課題―日本と国際動向の関係を探る―

昨日、第1回文化とコンピューティング国際会議の一セッション「日本における人文科学とコンピュータ研究の現状と課題―日本と国際動向の関係を探る―」に参加した。気まぐれでTwitter実況してみたので、リンクを貼っておく。

下田正弘先生がハイデガーを参照しつつ、人文学におけるコンピュータ利用の問題は哲学における技術や道具の問題に接続できると述べたのは印象的であった。私はTwitterでもつぶやいたし、(司会の永崎さんにTwitter上でふられた―これは心臓に悪かったw)コメントでも述べたが、コンピュータ時代を念頭に置いた技術・道具の哲学的議論としては、ベルナール・スティグレールも参照した方がいいかな、と思う。コメント中で述べたスティグレールの電子図書館論「リーディング・マシーン 読書の時間と新しい記憶の道具」は、以下の本に収録されている。

書物の言語態 (シリーズ言語態)

書物の言語態 (シリーズ言語態)

ちなみにスティグレールについては、ハイデガーの影響よりも、デリダや、デリダが参照したルロワ=グーランあたりだと思っていたので、Wikipediaの説明はちょっと意外(まあ『技術と時間』や『偶有からの哲学』は研究室に届いたばかりでまだ読んでないので、本当のところはよくわかっていない)。

身ぶりと言葉

身ぶりと言葉


技術と時間1 エピメテウスの過失

技術と時間1 エピメテウスの過失


偶有からの哲学-技術と記憶と意識の話

偶有からの哲学-技術と記憶と意識の話