鳳翔学叢

平等院ミュージアム鳳翔館より『鳳翔学叢』第1〜3輯を送っていただきました。ありがとうございます。歴史学、仏教学、文化財科学、保存科学、人文情報学(情報歴史学)など、私が関心のある領域にかなり重なっている雑誌です。

情報歴史学的には、

  • 坂口修一「歴史に残る文化遺産をデジタルで残そう ―デジタルアーカイブデータは永遠か?―」(第2輯)
  • 山田修「平等院阿弥陀如来坐像台座蓮弁にみられる線の特徴 ―レーザー計測による三次元デジタルデータを用いた考察―」(第3輯)

などは注目ですな。特に坂口氏の論考は、私の関心事である「表象としてのデジタルアーカイブ」を論じる上で、重要な(わかりやすい)資料になりそうな予感(まだ読んでない)。

あと仏教史的には、『興福寺流記』の校訂を行った、

  • 谷本啓「『興福寺流記』の基礎的研究」(第3輯)

などは、手許にあるとうれしい研究成果。