ログ・ホライズン3・4

うむ、おもしろい。

ログ・ホライズン3 ゲームの終わり(上)

ログ・ホライズン3 ゲームの終わり(上)


ログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)

ログ・ホライズン4 ゲームの終わり(下)

以下ネタバレ。

『まおゆう』もそうだが、この作家の作品は日本のコンピュータゲームのRPGをメタな視点で描いている、というのが大きな魅力である。4巻で、ある登場人物が〈大地人〉から〈冒険者〉に変わる、という場面があるが、これなども通常の作家であれば少年マンガ的な(あるいは金庸的な)ご都合主義ですませてしまうところであるが、この作家の場合、単なるご都合主義ではなく、とてつもない存在論的=フィクション論的な問題への伏線なのではないか、と期待させてくれる(単にNPCの性能があがった、というのではなく、NPCがPCになったのだから)。Web版も次の五巻*1分ぐらいまでしかないようだし、今後の展開が楽しみだ。

*1:[asin:4047276693:detail]