次世代観光情報システムの目指すべき方向性

Twitterでつぶやいたことを(多少改変して)転載:

卒論指導の流れで井出明さんの「次世代観光情報システムの目指すべき方向性」を斜め読みしたが、けっこうおもしろい。観光は観光者、観光される側を含んだ自己書き換え系であり、インターネットなどの発達によってそれが顕著になっている。そういうシステムにおける観光は、時空間を超えた追体験(誰かの旅行体験をネット上で読んで追体験したり、自分で行って追体験したり、自分でブログに書いたり…)であって、どっかに行って何かを見るという一回性の体験に限定しないほうがいい。

観光写真や3次元モデルを共有することを目的としたGoogle Earthってまさにインターネット時代の時空を超えた追体験=観光システムのひとつと考えることはできるだろうな。体験の共有って意味ではかなり不十分だけど。

また、時空を超えた追体験という意味では、たとえば、このあいだの北條さんの発表との共通性も生まれてくる。人物伝や巡礼と、観光との連続性が情報学・システム論によって再論されているということかも。おもろい。

こういうのを人文情報学(仮)とか呼びたいよな〜と呟いてみる。

追記: @GenTarumiさんに関連情報をご教示いただきました。ありがとうございます。

@monodoi 「聖地巡礼」もこの観点から→虚構観光論は宗教ツーリズムによくあてはまりますたい http://bit.ly/6kAAoH :宗教を実践と信念の体系だとエコツーリズムでも応用可能 http://bit.ly/7xkW7R 1:01 PM Dec 24th webで monodoi宛

http://twitter.com/GenTarumi/status/6987782068

虚構観光論,You don't know what Tourism is, but...はおもしろいっす。