紫苑物語

読んだ。うーん、すばらしい。

紫苑物語 (講談社文芸文庫)

紫苑物語 (講談社文芸文庫)

現在、必要に迫られて狐(の妖怪)について調べているのであるが、その流れで見つけたのがこれ。石川淳=焼跡のイエスというイメージが強くあって、こういう古代、中世宗教史的な小説を書いているなんて知らなかった。不勉強の極みである。なんか損した気分 (^_^;; ちょっと雰囲気は違うが、折口信夫『死者の書』なんかが好きな人には楽しめるんじゃないだろうか。