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甲骨文字・殷代史三部作(?)

東京出張の新幹線車内で読んだ。

甲骨文字の読み方 (講談社現代新書)

甲骨文字の読み方 (講談社現代新書)


甲骨文字に歴史をよむ (ちくま新書)

甲骨文字に歴史をよむ (ちくま新書)


古代中国の虚像と実像 (講談社現代新書)

古代中国の虚像と実像 (講談社現代新書)

いずれも読みやすいが、けっこう内容的にだぶっている。甲骨文字と殷代史のことが両方書いてある甲骨文字に歴史をよむ (ちくま新書)が最大公約数かな?

ちょっと驚いたが、現在、殷代史の日本人研究者は落合氏ぐらいしかいないらしい(「殷代史の日本人研究者は落合氏ぐらいしかいない」わけではないことなど、コメントで指摘していただきました。)。事業仕分けで窮地に立たされている?若手研究者(と言っても、私よりちょっと年下なぐらい。ああ、おいらもがんばらないと…)を応援するためにも、皆さん三冊買いましょう。

全体として、一次史料としての甲骨文字を重視して殷代史を読み解く、という姿勢が貫かれている。歴史学なんだから当たり前だろ、と思うかもしれないが、学界では司馬遷史記』の呪縛が強く、甲骨文字があまり活用されていないらしい。

また、最近神格化しつつある白川静先生に対する批判も、少し書かれている(というか、それを読みたくて買ってたりする (^_^;;)。

「口」に祭器としての用法があることは重要な発見であったが、全てを呪術で一元的に解釈する方法は、確証を得られない仮説でしかない…。(甲骨文字に歴史をよむ (ちくま新書), pp. 103-104)

そりゃそうだよね (^_^;; 白川静 漢字の世界観 - もろ式: 読書日記参照。