読んだ。
- 作者: 柄谷行人
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2001/03/09
- メディア: 文庫
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帝国内の共通言語としての漢字、近代におけるナショナリズムと「国語」成立の問題、letter 文字=条文の物質性の重要性など、以前書いた「タグ付き言語と文字コード」の問題意識に結構重なる内容であった。現在、この論文をブラッシュアップしているところなので、参考になった。
- 作者: 小林竜生,安岡孝一,戸村哲,三上喜貴
- 出版社/メーカー: 共立出版
- 発売日: 2002/01
- メディア: 大型本
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と同時に、いろいろ感慨も。今日が終戦の日というのもあるが(この本は湾岸戦争のころに書かれ、現代が戦前を反復しているという問題意識にたっている)、それ以上にこの本に収録されているのが1990〜93年頃の講演録だということだ。その中には1992年の早稲田祭における講演も含まれている。私はその時大学二年目でその講演会のことを知っていた(聞きに行った記憶はない)。また日本の戦争参加に反対して、ヘルメットをかぶり六本木にデモをしたりしていた。好奇心にドライブされた若気の至りが苦笑いとともに思い出される。