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アメリカは今日もステロイドを打つ

読んだ。花くまゆうさく氏の表紙というだけで、個人的にプロレス本と断定。実際プロレスの話もいくつか載っている。

アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲 (SHUEISHA PB SERIES)

アメリカは今日もステロイドを打つ USAスポーツ狂騒曲 (SHUEISHA PB SERIES)

アカデミー賞を取り損なったミッキー・ローク主演の『レスラー』のコラムが最高。

 プロレスは命がけのスポーツだ。背骨や頭部に衝撃を受ける試合を年間300も行う。痛み止めやステロイドで心臓はボロボロだ。(...)
 それなのにプロレスは世間から最も軽蔑されているスポーツだ。それは試合が演技だからだ。だからこそプロレスは偉大なのに。格闘技やボクシングの強さは、敵の攻撃を防ぐことだが、プロレスの強さは逆にどれだけ敵の攻撃を受けられるかだ。愚かにも、勇敢にも。
 ランディ〔=『レスラー』の主人公〕の背にはキリストのタトゥーがある。トップロープから両腕を広げて跳ぶランディは十字架上のキリストに見える。いや、キリストこそは世界最初のプロレスラーだった。敵の技を全部受け抜いて伝説になったのだから。

私のプロレス観は町山氏とは違うけど、でも涙腺を刺激する文章だ。他のコラムも(短くて薄味な感じだけど)面白い。

この本で紹介されている、ステロイドをはじめとする薬漬けのアメリカの実態(プロスポーツ選手はごく一部、ほとんどは一般人)を描いたBigger, Stronger Fasterは、日本公開しないのかな。観たいなぁ。DVD買うか。

Bigger Stronger Faster [DVD] [Import]

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