プロレスの虚実をめぐる二、三の事柄 - もろ式: 読書日記を文章化させてもらえることになったので、いろいろ準備中。とりあえず、最近出たこの本は読まねばなるまい。
- 作者: kamipro編集部,マッスル坂井
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/10/31
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 26回
- この商品を含むブログ (11件) を見る
主催者=レスラーへのインタビューがメインであるため、深くつっこんで論ずる、みたいな文章はない(というか、それがされてたら私が原稿を書く意味がない (^_^;;)のだが、そこはメタ・プロレスとでも言うべき『マッスル』の主催者、本質をついていると思われる発言がぽんぽん出てくるので、さすがだなと感心する。抜き書きしておこう:
- 「プロレスラーって語る存在じゃなくて語られる存在でしょ?」(マッスル坂井)
- 「…みんな枕ホストですよ、プロレスラーは(笑)」(マッスル坂井)
- プロレスラー=「プロの女性」説についてはポルノと超絶技巧と顔 - もろ式: 読書日記参照。
- 「おそらく坂井さんはね、現実と虚構のはざまに線引きをする作業っていうのを試みてる。『マッスル』はそれをしようとしているわけですよ。でも、これをしようとするとね、ギャグ漫画家じゃないけど、ちょっとおかしくなる人が多いんですよね。」(大槻ケンヂ)
- 「〔プロレスには〕外側から規定するカテゴライズやジャンル分けを、内側から無効にしてしまうような力が常に働いているような気がします。」(森達也)
- 「…このあとがきの文章しか自分で書けるスペースがなかったので、最後の最後にボクが一番言いたかったことを書きます。/Please, Don't trust this at home. (決して信じないように)」(マッスル坂井)
- 「マッスル・ハウス7」マッスル - おっちゃん書房などでも指摘されている通り、WWEのパロディ。
- パラドックスにもなっている。
前の発表の時はDDTの試合を使ったけど、マッスルをきちんと観ないとなぁ。
*1:[asin:4791710878:detail]