大人のいない国

この薄さで1,200円はどうかと思うが、つい買ってしまった。

大人のいない国―成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書)

大人のいない国―成熟社会の未熟なあなた (ピンポイント選書)

お目当ては内田樹氏の“呪い”論(第4章「呪いと言論」)。氏のブログのどこかで拾い読みをしているような気がするのだが、こうやってまとまっているとありがたい(呪詛と祝福 (内田樹の研究室)でも言及されている京都精華大学:Assembly hour:「呪いと祝い」釈徹宗 × 内田樹もいずれ本になるみたいなので、期待しておこう)。未読だが『新潮45』2008年11月号にも「呪いの時代―他人を呪う「呪詛の言葉」がこの世の中を徘徊している」が載っている模様。

新潮45 2008年 11月号 [雑誌]

新潮45 2008年 11月号 [雑誌]

「呪いと言論」を読んでて気になったのは、白川静氏の漢字論が引かれている点。

呪の思想―神と人との間

呪の思想―神と人との間

うーん、このコンビは読む気がしない (^_^;;
まあ、デリダを見てもわかるように、哲学的、思想的にすぐれたインスピレーションはあまり厳密ではない実証からでも(こそ?)生み出される(く、苦しい)と信じて読むとしようか (^_^;;