趣都の誕生

明日、比較日本文化研究会によらしていただくので、予習してみた。

趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫)

趣都の誕生―萌える都市アキハバラ (幻冬舎文庫)


(あー、文庫版出てたのかー。ハードカバー〔isbn:4344002873〕を買っちゃったよ。)

いろいろ勉強になったが、特に興味深かったのは、『サイレントメビウス』みたいなオカルト的ファンタジー作品がなぜ東京を舞台にして作られるのか?という点についての指摘:

このオカルト東京ジャンルの底本的存在と言えるのが、荒俣宏の小説、『帝都物語』(一九八五)である。大手町に首塚のある平将門の怨霊を持ち出して強力な曰く因縁を東京に付し、明治四〇年から「昭和」七六年にいたる首都攻防魔術戦の一大叙事詩を展開させている。ここに発掘された戦前の「帝都」という特権的な響きの魔力はまさに現代の東京の凡庸さの陰画であり、漫画やアニメ、そしてテレビゲームの舞台や世界観として多くの後続作に応用された。(p. 142. 強調は師)

これって、京都にもあてはまったりしないでしょうか (^_^;; 魔界都市京都系とか(ほぼ週刊四谷会談: 百鬼夜行とエコロジーもちょっと関係するかな)。