初年次教育学会1日目

昨日は奈良の山奥、今日は早朝から新幹線で関東へ。玉川大学で開催される初年次教育学会 第1回年次大会に参加するためである。

元々は、大学教員になったのだから業界について勉強しよう、教員としての訓練を受けていないので(私は教員免許を持っていない)少しでも自分の教育能力を高めるための情報を仕入れよう、という程度の軽い動機でこの手の学会に参加するようになったのだが、しばらくして教育という知の結晶化と再生産の行為(これについては、方法と対象、研究と教育 - moroshigeki's blogなどで少し書いたことがある)自体が(今になって振り返れば)一般キャラクター論的な実践と思えるようになり、研究対象としても興味深いと思うようになったのである。

初年次教育学会については、フレッシュパーソン・ゼミという一回生必修の初年次教育科目の立ち上げに関わった関係上、発足準備大会から参加している。今日のワークショップや講演などでも、いろいろ役に立ちそうな情報が手に入った。最近のFD関連の言説でよく聞かれる「目標設定」という方法には、疑問を払拭できないのだけれど(あらゆる授業は共有可能なゴールを設定できる、という考え方は、方便としてはともかく、大学教育にはなじまないと思う)。

今日、会場では(来週も梅田で顔を合わせる気がする)id:monodoiさんに、懇親会場でも某出版企画の件でたいへんお世話になっている編集者Mさん(原稿遅れてすいませんすいません)とお会いすることができた。世間は狭い。

懇親会では、普段接することのない方とコミュニケーションをとるべきなのだろうが、いっしょに参加した本学職員のココロマナビさんと、今日仕入れたネタを肴にいろいろ話し込んでしまった(懇親会が終わっても町田の喫茶店で話し続ける)。それによって、花園大学が目指すべきFDのあり方、みたいなものについて、具体的なビジョンも見えてきた。どこまで実現可能かはこれからのことだけれど、合意形成に向けて動いてみたい。