「仏教マンガ」の面白さ

藤原敦さんよりご恵贈いただきました。ありがとうございます。

大法輪 2008年 11月号 [雑誌]

大法輪 2008年 11月号 [雑誌]

届いたとき、何で『大法輪』?と思ったが、付箋が貼られたページを見て納得。夏目先生のエッセイが載っていた:

夏目先生は今年の夏の公開講座で「仏教マンガ」をネタにお話をされたとのことであるが*1、それの前か後かはわからないが、とにかくある「けっこうマンガ好き」の編集者 (^_^;; が夏目先生に依頼をしたらしい。

この記事で印象に残ったのは、『ぶっせん』などの仏教マンガが持つ魅力を次のように述べた箇所:

ここには、二ノ宮知子のだめカンタービレ』が高尚芸術たるクラシックをマンガで描き、CD売上を伸ばしたのと同じ、マンガの貪欲で野放図な相対化の力、大衆娯楽の「面白さ」があるといえる。

「野放図な相対化の力」って、なんだかわからないけど説得力がある言葉だと思う。ただ、『のだめ』も『ぶっせん』も、仏教やクラシック音楽が持つ伝統あるいは(最低限の)形式までは相対化していないと思う。むしろ軸となる部分をキープした上で、そこからどこまで飛躍できるか、というところで勝負しているような気がする。

あと「紙幅の関係もあって割愛」されてしまった、次のマンガがかえって気になる。今度読んでみよう。


あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫)

あっかんべェ一休(上) (講談社漫画文庫)


あと、ジョージ秋山の仏教的作品(どれかわからなかったけど)。

*1:[http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2008/08/post-73c8.html:title]、[http://blogs.itmedia.co.jp/natsume/2008/08/post-ec4e.html:title]