少林寺拳法的介護論

最近、古武術の技術を使った介護技術の本がいくつか出ている*1少林寺拳法にもそんなのないのかな?と思いながら探していたら、青山幸広氏の本に出会った。

力愛不二(りきあいふに)―介護に必要なもの、それは愛と力

力愛不二(りきあいふに)―介護に必要なもの、それは愛と力

この本は、タイトルからもわかるように(って、わかるのは少林寺拳法の拳士だけか)、少林寺拳法がテーマの介護の本である。本の帯に、

正義のために戦えますか?
オールラウンドケアワーカー
RXあおやま登場!!
じっちゃん、ばっちゃんをいじめる奴はオラが許さねえ!
としよりたちを守るために“RX”に変身した
津軽生まれのベビーフェース

と書いてあるのを見て(太字は師)、満月を見ると凶暴化する地球外生物のことを思い出すのは、私だけではあるまい (^_^;;(青森県出身とのことなので、考えてみればただの方言なのだが)。ちなみにRXは、仮面ライダーBLACK RXが典拠らしい。素敵だ。

さて、先に「少林寺拳法がテーマの介護の本」と書いたが、介護技術論ではないことに注意。『力愛不二』というタイトル、そして先ほどの帯の引用に「正義のために戦えますか?」と書いてあることからもわかるように、少林寺拳法の思想に基づく介護論と、それを得るまでに職を転々とし、悪戦苦闘した著者の遍歴について書かれた本なのである。開祖の名前はまったく出てこないが、社会を変えるんだ、「最初からできないと思うな!」みたいな開祖の教えが乗り移ったような人である。

ちなみに、同じ著者の技術論については、以下の本がある。

ひとり浴改革完全マニュアル―施設のお風呂を変えるプロジェクト・湯

ひとり浴改革完全マニュアル―施設のお風呂を変えるプロジェクト・湯

少林寺拳法を生かした介護技術の解説書であるが、「これは少林寺拳法の鉤手守法の応用で…」みたいな解説はないので、未熟者の私にはどのへんに少林寺拳法が生かされているのかはわからない (^_^;; 介護技術に興味があるのではなく、少林寺拳法マニアとして買ってる私のような人間は、最初からお門違いなのだろうが。

現在、花園大学のそばに事務所があるんですね(RX組ホームページ参照)。これもびっくり。

*1:たとえば[asin:4148271476:detail][asin:4260002953:detail]