かむろば村へ

かむろば村へ 1 (ビッグコミックススペシャル)

かむろば村へ 1 (ビッグコミックススペシャル)


かむろば村へ 2 (ビッグコミックススペシャル)

かむろば村へ 2 (ビッグコミックススペシャル)

夏目房之介さんがいがらしみきお『かむろば村へ』1(小学館)で褒めていたので、地方マンガ*1好きとしては買わずにはいられない。確かに面白い。

もっとも、“都会から引っ越してきた田舎もん”*2である私にとっては、田舎の人ってそんなにやさしくないよなーと思いつつも、人間関係とかの描写が妙にリアルな感じがするので、苦い思い出とかを思いだしたりして逆に楽しめない部分もある (^_^;;

一巻の表紙の右上、田んぼの向こうに霞んだ山が見える風景が描いてあるが、こういう風景の中を独りで延々と自転車を漕いだ経験があるので、この表紙を見るとそういうのを思いだしてちょっと絶望的な気分になる。村の人が車を買えと言うのが身にしみてわかる。

*1:代表格は名作『ぷりぷり県』。

*2:追記(2008-05-22):今日、本エントリを読んだ人から「京都は田舎じゃないですよ」と言われたので補足しておくと、私が言う「田舎」は小学生の時に大阪から引っ越した福島県の猪苗代町のことである。猪苗代町は多分普通の東北の町だと思うのだが、まったくプロトコルを知らない私にとって、大げさにいえば最初は恐怖の連続であった。その後、郡山という、東北の中では都会の高校を出て、東京の大学に行き、現在京都に住んでいるが、引っ越すたびにプロトコル不全の恐怖を味わい続けている。ちなみに、いがらしみきお氏は仙台の人。仙台は私にとっては「あんなとご、東北でねぇ」である (^_^;;