佐久間秀範先生の五姓各別論文

佐久間秀範先生より、以下のご論文の抜刷をご恵贈頂きました。ありがとうございます。

  • 佐久間秀範「瑜伽行派の実践理論が教義理論に変わる時」(『哲学・思想論集』31、2006年3月)
  • 佐久間秀範「『瑜伽師地論』に見られる成仏の可能性のない衆生」(『哲学・思想論集』32、2007年3月)
  • 佐久間秀範「五姓格別*1の源流を訪ねて」(『加藤精一博士古稀記念論文集 真言密教と日本文化』、ノンブル社、2007年12月)
  • 佐久間秀範「『サーンキヤ・カーリカー』を根拠とする意識→成所作智、五識→妙観察智の正当性」(『哲学・思想論集』33、2008年3月)

「五姓各別説と観音の夢 ―『日本霊異記』下巻第三十八縁の読解の試み」に非常に関連する内容でありながら、ノーチェックでした。すいません。ざっと読んだ限りでは、賛成できる点も多い反面、東アジアにおける五姓各別説の受容のされ方が実践的ではなかった感じで考えられてるようで、その点については反論したい面もあります。

*1:佐久間氏はわざと「格別」という用語を使っているとのこと。