- 作者: 伊藤計劃
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/06
- メディア: 単行本
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“虐殺機関”ではなく“虐殺器官”。チョムスキー派の言語理論、ネットワーク理論、ゲーム理論、ミームetc...に基づいた(つまみ食いした?)SF。ところどころに知識ひけらかし的な文章とか会話とかがあって、まるでゴルゴ13を読んでいるような感覚になったりもする。相手に知識を開陳する(作者の)快楽みたいなものはSFの宿命なんだろうか、などと思いつつも、なんだかんだで楽しんでしまう。世の中そんな単純じゃねーだろーとか思いつつも、モデルが現実化するというのはモデル・ドリヴンな思考が好きな人(私だ)にとっては抗い難い“夢”だったりする(ような気がする)ので、そこに絡めとられてしまったのかも。