ニコニコ動画のコメントはふりがな文化?

今日、Glyph-on!というソフトウェアを開発しているハイパーワークスの阪田さんとお話をする機会があった。私が少し関わっているCHISEとかGlyphWikiなんかに興味を持ってらっしゃるとのことで、いろいろ楽しい話ができた。Glyph-on!はCSS3のリモートフォントと似たような技術で、サーバサイドのフォントをブラウザで表示しちゃうことができ、縦書きなどにも対応している(詳しくはリンク先を見よ)。漢字文献の電子化なんかに使える技術かもしれない。

話の中で、ふりがなは日本の文化っすよねーみたいな話になったのだが、そこでふと思ったのが、ニコニコ動画のコメントは江戸時代以来のふりがな文化を一部継承しているのではないか、ということである。江戸時代の書物にはふりがなの方がむしろメインで、本文がサブ、みたいなものがあるが(特にエロ系 (^_^;;)、こういうのは注釈というよりもパラレル・テクストみたいな感じがある。ニコニコ動画のコメントは、もちろんそれぞれ違う人が書き込んでいるし、時間が経つと消えたりするものでもあるので、ふりがなとは違うものだが、一方、作品?によっては動画本体に対してコメントが間の手、つっこみ、つぶやき etc...になっていて、両者がセットでひとつの作品に見えてしまうものも少なくない。つまりコメントが、上に述べたパラレル・テクスト的に書かれたり、読まれたりしているのではないかと、思われるのである。

追記(2008-04-12 11:17):関連記事→ふり漢字/ふり英字/ふり〓