「Self-Reference ENGINE - もろ式: 読書日記」のコメント欄」で藤@駒さんからご推薦いただいたので、早速(でもないか)入手して読む。釈尊がマンガ喫茶で手塚治虫の『ブッダ』にはまってる (^_^;; お、おもしろい。
ジャンル?としては『おぼっちゃまくん』系の「貴種ドタバタ譚」、もしくは『もやしもん』なんかと同じ「あまり接することのない人々の興味深い日常」系なのかとも思う(クラス系マンガ?)。その意味ではありきたりなのだが、選んだのが聖人 (^_^;;
ところで(何度も引用して恐縮だが)『テヅカ・イズ・デッド』*1では、
やはり「キャラ/キャラクター」の成立は、それを「プロトキャラクター性」の成立に限定したとしても、近代の出来事なのである。(p. 114)
と述べられている。この歴史観は妥当だと思うが(近代以前に「キャラ」の起源をたどることはできても、どこでその遡行をやめるかは恣意的になるだろうし、遡行自体がイデオロギー的なふるまいになる)、あえて反例をあげるとすれば、ブッダやイエスなどの聖人たち(観音とかマリアとか)は、前近代において例外的に大量に「複製」され「流通」され、二次創作*2がされまくってきた「キャラ」である。このマンガは、ある意味、そういう2000年以上の伝統にのっかっていると言える (^_^;;