男色の波が来た!...?

新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年最初に買った本は『ユリイカ 2007年12月臨時増刊号 BLスタディーズ』*1である。人文情報学シンポジウムでご一緒させていただき、昨年度まで花大の非常勤もしていただいていた石田美紀さんの論考が掲載されているとあれば、買わねばなるまい。一般キャラクター論に益するところ大であろうことは、風の噂に聞いている。いろいろ探しまわってもなかなか見つからず、ようやく見つけたのだが、現在のところ妻に独占されていてちゃんと読めてない。

ところで、すごい数のBLが出版されたり、山川純一のマンガ*2がちょっとしたブームになってるなんて話を聞くと、何だか男色ブームな気がする。BLと「ウホッ」をいっしょくたにすると、怒られそうだが (^_^;;

個人的にも、男色文化研究がスタートしそうな予感である。美術史ゼミの3回生が“腐女子”だと言うので、「こんなの読んだことある?」と岩田準一関係の本*3を貸してあげたのがきっかけとなって、Bernard FaureさんのThe Red Thread: Buddhist Approaches to Sexuality.*4の勉強会をしようか、なんて話が持ち上がってきた。この本は、日本仏教史とは切っても切れない男色文化にとりくんだものである。昔からこの本を訳したいと思っていたので、今回の勉強会がその機会になればうれしい。

あと、私はこのブログなどでAmazonのアフィリエイトをやってたりするのだが、以下の3つはコンスタントにクリック数が多い。

  • おかあさんといっしょのDVD
  • 『少林寺 達磨大師』*5
  • 『浮世絵春画と男色』*6

最後のやつは、タイトル通り男色ものである。たったこれだけで判断するのは早計だろうが、やっぱり男色はブームな気がする。

*1:[asin:4791701720:detail]

*2:[asin:4835440676:detail]

*3:[asin:4562034890:detail][asin:4896946138:detail]

*4:[asin:0691059985:detail]

*5:[http://morosiki.txt-nifty.com/blog/2005/06/post_8ca8.html:title=もろ式: 読書日記: 少林寺達磨大師]参照。ちなみにこのエントリへのコメントは(作品に対する批判を達磨に対する批判だと思い込んでいるのがアレだが)達磨への強い思い入れがある人がいるっていうのがわかってとても興味深い。

*6:[http://morosiki.txt-nifty.com/blog/2004/03/post.html:title=もろ式: 読書日記: 浮世絵春画と男色]