奥吉野山岳文化伝承調査 (3)

この日は朝からご老人のお話をうかがった後、鳳閣寺へ。戦後、真言宗鳳閣寺派大本山と称し、宗務本庁もあったりするが、現在は無住とのことである。修験道の当山派の拠点として栄えた(ている?)らしいのだが、我々が訪れた際はひっそりとしていた。ここを開いた(中興した?)理源大師聖宝には毒蛇退治の伝説などもあり、平安初期の山岳仏教みたいなものを研究するためにも欠かせない、今回個人的には最も注目していたスポットである。山の中に入ると、妙にテンションがあがり、先頭に立ってずんずん登る。

鳳閣寺、そしてその奥の理源大師廟塔(写真)への道は、参道というより林道で、植林された杉の山である。うっかりしてGPSを宿舎に忘れてきてしまったのだが、今回持って行ったGPSは安いやつだったので、衛星を把捉できなかった可能性が高い(と、自分を慰める (^_^;;)。次回はこの間買ったGPS(id:moroshigeki:20070822:1187755276)を持って行こう。

帰り際、下り坂で体を支えるために木に触れたら、右手の小指をムカデか何かに咬まれる(血が2カ所から出た)。毒がまわって小指だけでなく右脇下までズキズキ痛むが(涙)、しばらくしておさまったので一安心。

その後、教育委員会でお話をうかがって、宿舎に戻りノート整理、討論。皆、疲れがたまっている。