鳴滝という地名の由来

7月末に引っ越してから3週間ほど経つのだが、段ボールの群れはまだ我が家の各部屋を支配している(涙)。根本原因は、本棚のパーツ(棚をひっかける鋲みたいなやつ)が行方不明であるため、本が片付かないという点である。第2の原因は、前に住んでいたマンションより広く、段ボールが大量に残っていてもそれなりに暮らせてしまうため、危機感がないという点である。

ところで、ここ鳴滝の地名の由来は、Wikipediaによると、

地名の由来は、この地に小さな滝があり、ある時、その小滝が、ゴーゴーと凄い轟音をたてていたという故事による。村人たちが不思議がって、寺の和尚に相談したところ、和尚も不審に感じ、全員を、高台の寺に集合させた。すると、その夜、村は大洪水に襲われ、全壊してしまった。この出来事により、小滝は「鳴滝」と呼ばれ、村の方も「鳴滝の里」と呼ばれるようになった、というものである。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%B4%E6%BB%9D_%28%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82%E5%8F%B3%E4%BA%AC%E5%8C%BA%29

とのことであるが、鳴滝 - Wikipediaによると同じ地名が全国にいくつかあるので、何か別の由来があるのかもしれない。京都と広島の「鳴滝」には滝があるが、泉南市には滝なんかなさそうなので、ここだけちょっと違うだけかもしれない。

いずれにせよ、京都の鳴滝の由来譚は、宗教者に自然災害察知能力があった時代、言い換えれば宗教的言説が「世界」の説明において力を持っていた時代にできたことには間違いない。今度『都名所図絵』でもめくってみようかな。

P.S.
このエントリを書いた後、国際日本文化研究センターの『都名所図絵』のデータベースで鳴滝の部分*1を見てみた。地名の由来は書いてなかった。

*1:http://www.nichibun.ac.jp/meisyozue/kyoto/page7t/km_01_580.html