輪廻(([asin:B000FBFRSE:detail]))

『アジア遊学』で日中韓の霊魂観や死後観の比較、みたいな特集することになり、日本仏教の部分を執筆することになった。一般向けということもあり、読者の興味を引けるような適当なネタはないかなぁと探していたところ、“輪廻”ないしそれに類する名前の映画が日中韓それぞれにあったので、使えるかもしれないなーと思ってとりあえず観てみることにした。

清水崇監督『輪廻』は輪廻映画シリーズの第一弾である。ホラーは苦手なので、やっぱりやめようかなーとか思いながらも、職業意識を奮い立たせて (^_^;) 観始める。

結論から言えば、怖いことは怖いが、後を引かない怖さであった。つまり、夜中にトイレに行くときにためらわれるようなことはなかった。また、もろ式: 読書日記: メタ映像としての幽霊表象で書いた『女優霊』*1と同じパターンで映画内で映画を撮影しているという設定だし、『輪廻』はさらに前世と現在が同じ場所で入れ子になっていたりと構造的には面白いんだが、映画表現にそれがまったく活かされておらず、平板すぎるぐらい平板だ。見せ方とか小道具のテクニックが際立っているんだろうが。

まあ、論文のネタになりそうなものも見つかったし、よしとしよう。

*1:[asin:B00005EEWO:detail]