八木家と新選組((asin:4046215011:detail))

第2部を執筆した松田隆行先生よりご恵贈頂く。ありがとうございます。

どうしても新選組の中の方に目がいってしまい、その他の八木家の部分については「おまけ」のように見えてしまうわけだが、松田先生的には、きちんとした史料批判を行い、新選組フェティシズムに留まらずより広いコンテクストのなかで新選組を位置づけなきゃだめだ、という立場なのだろう。その意味では八木家の部分も決して「おまけ」ではないし、さらに言えばどちらが主というようなものでもない。

松浦玲『新選組*1宮地正人『歴史のなかの新選組*2などと軌を一にするものであろうが、八木家を中心とした京都というコンテクストにフォーカスしているという点にこの本の独自性があるんだろうと思う。本書の刊行のために八木家の文書をがっちり?調査したらしいので、幕末京都の研究が進むんじゃないかと期待大である。

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