グラン・マスクの男


ジャン・レノ主演のプロレス映画。原題はL'Homme au Masque d'orなので「黄金マスクの男」のはずだが、某グランブル*1のヒットのおかげでこの邦題に。

内容は、たくさんの孤児を引き受けて育てているメヒコの神父様が、最初は日銭を稼ぐため、途中から皆が不自由なく暮らせる村を作るという夢のために、プロレスラーとしてがんばる、というお話。どうやら実話らしい。まるでタイガーマスク。敵役レスラーの描き方も「あのハワイアンにつかまったら、殺されるぞ!」みたいな梶原一騎先生テイスト。その意味では面白い映画だが、結局のところ主人公の神父レスラーはめちゃめちゃ弱く、一番の盛り上がるはずの試合のシーンでは、マネージャー乱入による棚ぼた勝利とか、荒天によるノーコンテストとか、強くないんだけど悪知恵で防衛する往年のチャンピオンみたいである(この映画のプロレス神父は悪知恵を働かせてるわけではなく、単に運が強い〔ことになっている〕だけだが)。

役場で「こんな大金、どうやって稼ぐんだ?」と聞かれたレノ様、一言「Le catch」。かっくいー。でもなんだか微妙(メヒコならルチャとか言えよ)。

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