国際ワークショップ「典籍交流(訓読)と漢字情報」 2日目

またまた興味深い発表が続く。

Nguyen Thi OANHさんの「ベトナム漢文訓読について 『嶺南摭怪』を中心に」では、ベトナムにも漢文訓読に類する現象があるという興味深い報告がなされる。ベトナム語はほとんど漢語由来の語彙で、文法もほとんど同じなので漢文とベトナム文との区別が結構難しいのだが、たとえば名詞に対する修飾句が名詞の後に来る(「研究所」は「所研究」と書くらしい)という文法にもとづいた変体漢文(漢語とは異なる文法で書かれた漢字の文)が見られるらしい。