ちょっと前から準備をしていた研究会が発足。今回のプログラムは丸山先生の音頭取りによるものだが、たいへんおもしろいものになった。かっこつけて言えば、要するに、奈良県版『記憶の場』*1。現在語られている奈良県の伝説が、歴史的にどのように変遷してきたか、みたいなのを追いかける伝説の歴史化とでも言うべき作業。
私が担当したのは実忠で、東大寺のお水取りでぐるぐる走り回るのがどうしてか?というネタをずっとさかのぼってみた。調査不十分でいい加減な発表になってしまったが、一応、中央アジアまでさかのぼることは可能だと思う。
今まさに伝説が造られている現場の話や、あの場でしか聞けないオフレコ話(当然ここには書けない (^_^;;)満載など、非常に収穫の多い研究会であった。元興寺という会場も素敵だったし。次回が楽しみである。
プログラムは以下の通り:
日時 2006年(平成18年)7月30日(日曜日)
会場 元興寺文化財研究所 三階会議室(奈良市中院町11番地)
(元興寺極楽坊の東の門からお入りください)
交通アクセス JR奈良駅・近鉄奈良駅から徒歩約20分(タクシー5分)
時間 午前10時から午後6時まで
1 会の代表挨拶 新見公立短期大学 原田信之(代表)
2 会の案内 花園大学 師 茂樹(事務局長)
3 シンポジウム「奈良の伝説」
10時から10時20分 挨拶(原田信之) 事務連絡(師茂樹)
10時20分から10時50分 「韓国神社」椿井里子(花園大学)
10時50分から11時10分 「柳生十兵衛」輕澤照文(伏見小学校)
11時10分から11時40分 「押熊香坂王」下川 新(かもがわ出版)
休憩
1時30分から2時00分 「元興寺のガゴゼ」丸山顕徳(花園大学)
2時00分から2時30分 「采女」廣田 收(同志社大学)
2時30分から3時00分 「中宮寺」秋山妙蓮(中宮寺)*2
休憩
4時00分から4時30分 「実忠」師 茂樹(花園大学)*3
4時30分から5時00分 「叡尊」原田信之(新見公立短期大学)
5時00分から5時30分 「玄昉」角南聡一郎(元興寺文化財研究所)
5時30分から6時00分 討論
4 懇親会
6時頃から(白木屋)
事務局 新見公立短期大学 原田信之研究室
花園大学 師 茂樹研究室
*連絡は、全てメールで行います。
なんか、情報歴史学研究会で今やっているプロジェクトにすごい参考になりそう。