真夜中の弥次さん喜多さん(映画)

真夜中の弥次さん喜多さん DTS スペシャル・エディション(初回限定生産 おいらとおめぇの弁当箱版) おもしろかった、と素直に言い切れないところもあるが、原作のイメージを残しつつ、実写の映画としての完成度はきちんとキープしたというところかな。 テーマが「リヤル」探しであるためか、弥次さん喜多さんがこの映画自体について言及するシーンや、映画の一シーンを映画館で観客として観るというシーンなど、メタ映画的な技法が一部使われている。東名高速?をバイクでかっとばしたり、お伊勢参りならぬ(新宿の)伊勢丹参りをしたりするなど、現代とのオーヴァラップもしている。ただ、いずれの場合も、そのやり方が遠慮がちである。「わざとらしいってことはわかってるんですけど」みたいなためらいを見せながら、自己言及したりするのが、気持ち悪いと言うか何と言うか。わざとやってるんだとしたら、たいしたもんだ。