興行会社としての大学

このところ、大学という組織のありかたについて考える機会が多い。 理事長が強かったり、教授会が強かったりと、大学によって事情は異なるだろうけど、大雑把に言えば日本の大学は日本のプロレス団体に近い面があるように思う。プロレスラー=教員、フロント=事務職員、学長=社長レスラー、みたいな感じ。レスラー=教員は、一匹狼的なところもあるし、軍団を作って抗争したりもするし (^_^;; 知名度とか他流試合とかで商品価値をあげたりもする。レスラーがフロント批判をする際によく言う「フロントは現場のことがわかっちゃいない、俺らは体を張ってるんだ」みたいな発言は、うちの大学に限らず、教員から耳にすることが多い。社長レスラー批判の発言なんかもまた然り。 ただ、プロレス団体と大学との違いは、前者の場合、フロントにはプロレスマニアとかプロレスファン出身者が多いので、「年収26万円でも、会社のためにがんばります!」みたいなフロントががんばったりするわけだが、大学の場合、残念ながら、その大学の教員のファンだったりした人が事務職員をやっているというケースは、多分、ほとんどない、ということだ。別に、年収が激減しても大学に尽くすのが本道、などと言いたい訳ではない。ただ、教員の授業に人を集めて学生からお金を頂く商売(いや、他にもいろいろあるが)なのに、職員が教員の授業を聞いたことがない、というのは、「興行会社」としては異常ではないだろうか。 先日、教職員諸氏と血反吐を吐きながら(とは大げさ)カラオケに行ったのは、実はそのへんの問題を少しでも何とかならないかと思ったためであったりするのだが、根本的な解決にはほど遠い。何か巧い手はないだろうか。