プロレス研究書2本

フィクションなプロレスというエントリで「もしかしたら、プロレスで一回ぐらい発表させてもらえるかもしれない(ヤター)」と書いたが、何だか現実化しそうである。ということで、先行研究をぼちぼち漁っている。 まずは定番、ロラン・バルト『神話作用』所収の「レッスルする世界」。プロレスを「神話」=超言語(メタ・ランガージュ)のひとつとして取り上げているわけだが、この本の中には他にも色々「神話」についてのエッセイが載っている。でも、「レッスルする世界」と、第二部の理論編しか読んでない (^_^;; 篠沢教授クイズダービーのあの人)の訳はちょっと問題があるみたい(まあ、プロレスのことは知らねーだろ (^_^;;)。 次、『力道山と日本人』。全体として何を言いたいのかよくわからないが、この本はいくつか重要な指摘をしている。例えば、力道山が大受けしたのは「戦争に負けた日本人が戦勝国のアメリカ人をやっつけた」からというのがほぼ定説になっているが(ちなみにシャープ兄弟はカナダ人)、実はそれ自体が虚構というか、操作された記憶みたいなものなんじゃないか?という指摘は興味深い。