大絵巻展

ゴールデンウィークのまっただ中、しかもこの暑い中、大絵巻展を観に一家総出で京都国立博物館で出かけた。私は何度か行ったことがあるが、妻とちびたちは初めての京博である。ちびたちには「かえるさんとうさぎさんのお相撲の絵本を観に行こう!」と言ってあったので、のりのりである (^_^;; 京博についてみると、入場に45分待ち、メインイベントの『源氏物語絵巻』+『鳥獣戯画』の中の「かえるさんとうさぎさんのお相撲」は、館内で1時間待ちだそうである。一瞬あきらめようと思ったが、次に来れる保証もないので、意を決して入場する。 中はごみごみしていたが(毎回思うが、京博は狭すぎる)、メインイベントを観るのをあきらめると、意外にすいすい中を移動できる。個人的には、『華厳宗祖師絵伝』『玄奘三蔵絵』『東征絵伝』あるいは『後三年合戦絵巻』などの方が、『源氏物語絵巻』や『鳥獣戯画』より位が高いので (^_^;; それらを観られてかなり満足。また、これまで関心を持つことがなかった『泣不動縁起』などに関心を持つ機会にもなって、いろいろ得るものがあった。ただ『信貴山縁起』は観れなかったのは残念(ちびが疲れてたうえ、長蛇の列だったのでパス)。ちびたちは『十二類絵巻』『酒伝童子絵巻』をおもしろがっていた(「かえるさんとうさぎさんのお相撲」は観られなかったけど)。 私は、絵巻に対しては、美術史的な関心より説話資料的な関心の方が強いし、しかも今回の展示品は有名なものばかりで「モノを観に行く」というより「本物を観に行く」という感じなので、そういう意味では成果は達成されたような気もする。 図版をゲットして京博を出る。解放されたちびたちは、芝生で花をつんだり、噴水の鯉を見たりと、どこでも変わらない遊び方をしていた (^_^;; やっぱり人ごみは苦手だなぁ、と疲労困憊の一日。