曙 vs ドン・フライ戦を見て

テレビでHERO'Sをやってたので、つい観てしまった。PRIDEなんかと比べるとマッチメークに意外性や新鮮味があり(さすがアキラ兄)、タレントも多いのでなかなか楽しめたが、もっとも気になったのは曙 vs ドン・フライ戦である。 まったく勝てない元横綱対セミリタイア状態のフライの一戦は、プロレス者が普通に考えれば、曙が勝たないと意味がない。総合格闘技界でもっともプロレスができるフライ(彼が、アントニオ猪木引退試合の相手であったこと、そしてコブラツイストで負けたことを知っている人は、あの代々木の会場にどれくらいいたのだろうか?)に課せられた使命は、曙を光らせるような「いい試合」をすることであり、彼にはそれができるはず。もしそうなれば、元々非常に大きな商品価値を持つ曙をもう一度売り出すことができるし、一方でフライも欠かせない存在として使われるようになるだろう。今風の言葉を使えば、絵に描いたようなWin-Winな結果が期待されるのである。お客さんもハッピーになれるだろうし。 ところが結果は曙のいいところのない負け。試合後、フライはかなりしんどそうだったが(200キロにずっと寄りかかられてたからね)、もしかすると「やべ、失敗した」ぐらい思っていたかもしれない (^_^;; それが総合格闘技だ、と言われればそれっきりだが、だとしたらもう少しマッチメークを考えてほしいなぁ。