フィクションなプロレス

3月6日の午前中は、バスに乗って京都シネマへ。バスの中では『ケーフェイ』を読んでいたが、読むたびにいろいろ発見がある。 ぎりぎりについたので、ダッシュで駆け込む。公開中の力道山(ソン・ヘソン監督)を観るのである。感想は、あっぱれソル・ギョング(主演男優)!である。今まで観たプロレス映画の中で、一番、プロレスラーにひけをとらない体、動きではなかったろうか。あと、日本語もばっちり。すごい役者である。ストーリー的には、ちょっと気に入らない部分もあったけど。 昼食は、時間がなかったので、地下の天天有でささっとすます。 その後、またまたバスに乗って京大人文研の本館へ。守岡さんに誘ってもらった「虚構と擬制」研究班(通称フィクション班)に初参加。発表は、川村さんの「折口信夫とモドキとしての身体 —あるいは、ひょっとしたら、あわよくばフィクションとしての<民俗芸能>—」。川村さんとは、一昨年のじんもんこんでパネルディスカッションをお願いして以来、いろいろ共闘?したりくだらない話をしたりしてきたのだが、札幌大学に移られてからはコミュニケーションを取る機会がほとんどなくて、久しぶりである。「もどき」という概念をめぐる研究史の紹介がメインだが、いろいろ勉強させていただく。 研究会やその後の飲み会で、プロレスや格闘技が話題になる。フィクションとは何か?なぜおもしろいのか?ということを考えるためには、確かにプロレスは題材として最適である。たまたま『ケーフェイ』を持っていたこともあり、いろいろ自分の考えを述べるが、やはり考察が甘いところも(というか、ちゃんと考えたことなんてなかったし (^_^;;)ある。もしかしたら、プロレスで一回ぐらい発表させてもらえるかもしれない(ヤター)。人文情報学とフィクション班との合同企画など、妄想膨らみまくりのアイデアがぽんぽん出たりして、有り難い人々との出会いに感謝しつつ帰宅する。