アンケートにご協力ください

QRコードのサンプル現在、花園大学歴史博物館で、QRコードを用いた博物館展示支援システムを公開している。 従来、博物館などの展示においては、展示物のそばの小さなパネルに簡単な情報があるのが普通で、詳しい情報については学芸員の解説を聞いたり、図録などを買ったりするしかなかった。最近、博物館では音声ガイドなどが普及してきており、より深く展示を見ることが可能になってきているが、このQRコードによる展示支援システムも目的は同じである。 このシステムでは、最近の携帯電話にはたいていついているQRコード読み取り機能を利用する。QRコードは、最近、新聞やチラシなどでよく見るようになった2次元バーコードである(上の画像参照)。このバーコードが、博物館展示のそばに貼付けてあって、携帯電話で読み込めば様々な追加情報(たとえば、発掘調査報告書の書誌情報とか)にアクセスでき、歴史博物館の主なターゲットである大学生がより深い勉強をするために有益な情報が得られるようにデザインされている。 このシステムの事前調査、設計、コンテンツ作成、プログラミングなどを行ったのは、花園大学文学部史学科情報歴史学コースの学生が中心になって結成された情報歴史学研究会の有志である。私を含めた教員もいろいろアドバイスをしているが、実質的な作業はほとんどすべて学生が担った。 博物館展示やウェブコンテンツ作成などがほとんど未経験の学生がここまでやり遂げたのは、正直、驚いている。しかしながら、未熟な点や、いろいろ目の届いていない点もあるだろう。来週から12月17日まで、このシステムを評価するためのアンケート調査を行うことになっている。興味のある方は是非、システムを試していただいて、アンケートにご協力いただければ幸いである。