コード読みのオープンソース知らず

弾さんのコード読みのコード知らずを読んで、強く共感するところがあった。以前スラドBruce Perence氏のインタビューに関する記事が載った時に書いたコメントと通ずるように思う。 私自身は、自分の仕事用にプログラムを書くことがほとんどで(Encode.pmにはお世話になっております。>弾さん)、オープンソースなプロジェクトにコード書きとして参加することはほとんどない。しかし、自分が関わっているプロジェクト(Kanji DatabaseとかCHISEとか)の発展のために、科研費の応募をしたりシンポを主催したりすることは、積極的にしようと思っている。コーディングのためのまとまった時間はとれないが、授業の合間の細切れの時間に申請書を書いたりするのはできるからだ。 こういう行動を「ハック」だと言う友人もいるし、「(オープンソースのために)コードも書かない人に言われたくはない」という態度をやんわりととる人もいる。私はPerence氏のように政治家になりたいとは思わないが、哲学を研究する大学教員としてやりたいことがある。上の行動も第一には研究者としてのモチベーションから来ているのは間違いない。別に「ハッカー」という称号が欲しくてこういう行動をとっているわけではないので、「お前はハッカーじゃない、ワナビーだ」と言われても別に何ともないのだが (^_^;; 日本の「ハッカー」たちが排外的になっていることを私は憂う(なんて書くと、また「部外者が」って言われそうだが)。「ナショナリスト(民族主義者)」と「ショーヴィニスト(排外主義者)」の違いについて内田先生のブログが指摘しているのと、同じような構造が日本のオープンソース界に見えてしまうのは私だけだろうか。