2004금강대학교 국제불교학술회의

タイトルは「2004金剛大学校国際仏教学術会議」と読む。金剛大学校は、温泉の町ユソン(儒城)から1時間ぐらい?の山中にある仏教系大学。宗派は「天台宗」と言うが、所謂天台宗とは違う、最近できた病気を治したりする宗派らしい。まあ、今回の学会は、言わば彼らのメジャー化に学者が利用された?と言われればその通り。 キャンパスはこんな感じ。向こうの山は霊山だそうで、風水ばっちり (^_^;;

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宿舎となった学生寮からキャンパスとは逆方向を望む。早朝なので朝もや。本当に何もない (^_^;;

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この学生寮、地下にはPC房プレステ2も)、カラオケルーム、ビリアード場、卓球場、売店と至れり尽くせりなのだが、いかんせん各部屋に電話線などの通信経路がなく、加えて接待尽くしに議論三昧(参加者が同じ場所にいるので逃げ場が一切ない (^_^;;)だったので、ほとんどメールも読めない状態だった(涙)。PC房で1、2回見れたけど。 接待づくしと言えば、初日、最終日の夜は韓定食

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2日目の昼飯はプルコギ鍋:

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みたいな感じ。こんなのが連日続いた。 なお、キムチをがばがば食っていたら、またもや韓国人に「辛いのによく食べますね」と言われた (^_^;; よくスーパーで売っているキムチ一瓶を1、2日で空にする師家は、韓国人平均よりキムチを食うのではなかろうか。 さて肝心の学会であるが、なかなか充実していた。前半は「韓国仏教の特質」みたいなセッションだったが、各国の学者による韓国仏教学のメタヒストリーという感じで、結構根強い民族主義的な仏教解釈が批判的に検討されたりした。ちなみに、この学会のちょうどその頃に、メタヒストリーにおいてまさに槍玉に挙げられていたShim Jae-ryong氏が亡くなっており、なんだか妙な緊張感が漂っていた。 韓国のこの手の学会の特徴として、発表者に論評者をつけ、あらかじめ論文を精読させておき、会場で活発に議論する(もしくはぼこぼこにする)という良いシステムがある。私の発表には、最近『元暁の判比量論の基礎研究』という労作を刊行された김성철先生が論評者になり、承服しかねるところもあるがかなり鋭い指摘(これは次に論文化するときに修正したいところ)もあるコメント文を書いてくださった。ちなみに김성철先生とは、学会中ほとんどずっといっしょに行動してひたすら議論をしていたので、主催者側のスケジュール管理の甘さ(というより、スケジュールを無視してしゃべりまくった数名)のせいで私とミュラーさんの発表時間が大幅に短縮されてしまうという異常事態の中(ミュラーさん怒りまくり。五月にも同じようなことがあったぞ、おい)、発表の時点ではすでにやる気がなくなっていたという噂も (^_^;; それはともかく、日本のインド学仏教学界も、このシステムを積極的に導入すべきだね。すごく楽しいから。 帰り、紅葉の街路樹がきれいな大田のリムジンバス乗り場で。

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